遠い日の記憶

ドールとぬいぐるみ写真館

 

私が去年アンティークビスクドールの世界に嵌ったとき、手元に欲しいと
願ったのは、ブリュのレプリカでした。ブリュはその完成度の高さと数の少なさから
今では「非常識な値段で取引されている(ウィキペディア)」工房のお人形です。
ですからレプリカがよく出回っています。ジュモウなど他のフランス人形に比べると
表情暗く、すねているというよりその年ですでに「人生いろいろ」とでも言いたげな
風貌をしています。(80年代の「つっぱり」、「なめんなよ」と言いますか・・・)
それ故どこかお嬢様然しているジュモウより、親しみやすい感じがしました。
(そのうちもっと親しみやすいドイツっ子のほうに走ってゆくのですが)

ところで私の人形好きは今始まったものではなくて、小さい頃からでした。
(当たり前ですが)否、他の子より長い間人形に執着していましたね。
沢山は買ってもらえず、自分で作ったりしたのですが。兎に角大きな
お人形に憧れていました。何方かが作ってくださった布人形に「エミリー」
何ぞ名づけたりして。以前にもかいた「小公女」の主人公セーラが持っていた
お人形です。読んだ当時は私もセーラと同じく7才でしかも田舎暮らしでしたので、
「エミリー」は布でもプラスチック製でもなくてビスクドールなのだ、と言う事は
知るよしもありませんでした。?十年と随分後になってから、ふと興味を抱いて
ネットで追跡して書いたのが先日の日記でした。結局、どういう人形だったのか
は分からず仕舞いでした。

しかし、ご存知の方がいらっしゃったのです。コチラです。

フランス製ビスクドールには植え睫毛はおかしい、との記述をどこかで目にしたので
それではドイツ人形か?などとあれやこれや考えていましたが、フランス製でも
植え睫毛が施されているお人形が確かに存在していたのですね。

エミリーがブリュだとしたら、長年抱いていたイメージがかなり崩れます。
しかし、ブリュ人形の写真を眺めていると、セーラの性格の持つ印象と
重なります。屋根裏部屋に送られても「ここはバースチーユ、私はマリー・
アントワネットよ」と言い出しそうじゃありませんか。

ただ、私は物語としてはエミリーの工房は謎のままの方が良いような気がします。
物語の中に工房名は出てきませんし、フランス人形なのかも定かではありません。
あくまでも大人たちが状況から推察をしているに過ぎないのです。
セーラはお友だちになって自分の話に耳を傾けてくれるようなお人形を求めていました。
色んなお店を訪ねて歩いてもなかなか見つからなかったエミリー。
一目見るなり「エミリーがそこにいる」と叫んだセーラ。工房名や完成度で選んだ
のではない、純粋な目で選んだ人形。読み手の想像に任せても良いのではない
でしょうか。今の子どもがリカちゃんの大きいのを想像して読むのもありだと
思いますよ。



初めて目にした本物のブリュ
(左脇の「所蔵品」→「ビスクドール」→「14」クリック!)

「1」番の赤い服を着たブリュが一番お気に入りでした。
でもねえ、博物館のお人形さんは怖いです。
下のドールショップにいる人形の方が断然楽しそうです。
お人形さんて、どんなに高価な子でもお家にいるものだ
という気がします。











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